今回の記事は、筋肉と生活の関わりについてです。
どの年齢でも、スタイル良く、健康診断では異常なし、痛みも疲れもなく自分の思うように動く体、気持ちは爽やかで余裕を持って生活できる。
そんな人生を豊かにするポイントは「筋肉」が大きく関わっています。
筋肉の基礎知識
人間の体には約640個の筋肉があり「内臓や血管にある平滑筋」と「心臓にある心筋」そして「関節を動かす骨格筋」の3種類に分類されます。
一般的に筋肉とは骨格筋のことを指します。
骨格筋は意識的に動かし強化することができ、体重の約30~40パーセントを構成しています。
骨格筋の筋繊維には瞬発的に大きな力を出す速筋と長時間一定の力を維持する遅筋に分類され、見た目の色から速筋を白筋、遅筋を赤筋とも呼ばれています。
筋肉の役割
筋肉(骨格筋)は生きていくために欠かすことが出来ない様々な役割があります。
重力に対して体を支える役割、立つ、座る、歩くなど体を動かす動作は全て筋肉が働いています。
衝撃を吸収し、骨や関節を守る働きもあります。
筋肉の伸びたり縮んだりする性質は「筋ポンプ作用」と呼ばれ、全身の血液循環の促進に大きく関わっています。特にふくらはぎの筋肉は第二の心臓とも呼ばれています。
人間は体温を一定に保つことが出来ますが、熱生産の約6割は筋肉の働きによるものです。
熱を発生させるエネルギー源は糖質や脂質で、筋肉量が多いと熱の発生量が増え代謝が上がります。
筋肉をつけて基礎代謝を向上させることは生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防にも繋がります。
上記以外にも筋肉は水分保持や免疫機能など生命を支える重要な役割を担っています。
筋肉トレーニングの目的
なぜ筋肉トレーニングをするのか?
筋肉トレーニングは運動選手やボディビルダーだけが行うものではありません。
怪我や病気の予防やリハビリ、精神的ストレスの解消など様々な分野でトレーニングは行われています。
目的に合ったトレーニングを行うことは、健康的で自分らしい生活を送る上で非常に重要なことです。
適度な負荷をかけた筋肉トレーニングをした後は筋肉痛が起こります。
筋肉痛は筋繊維が一時的に損傷して修復する過程に起こる、筋肉が発達するための反応です。
筋肉痛を感じた場合は、トレーニングの強度を調整したり他の部位に運動個所を変えたりなどの工夫を行います。
無理なく継続できるトレーニングメニューを作成しましょう。
筋肉と年齢
人は歳を重ね老化します。これは誰にも止められません。
一般的には筋肉量も20歳を過ぎると徐々に減り続け、70代では20代の4割程度に減少します。
30~50代に何も運動をしないと、急激に筋肉量は低下するので注意が必要です。
しかし筋肉トレーニングをすれば何歳からでも筋肉量は増え、痛みから守り、安定した姿勢や動きを保持することが期待できます。老いない身体のポイントは筋肉なのです。
もう1度あの場所へ旅行に行きたい、スポーツを楽しみたい、自由に買い物をしたい、などの大きな目標から、毎日こんな運動をしてみようなどの小さな目標を立てて、楽しみながら筋肉トレーニングを行ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?基本的な事柄を記事にしてみました。
人の体の大部分を構成する筋肉、その仕組みを知ることは豊かな生活を送ることに繋がります。
年齢や目的により筋肉との付き合い方は変化します。
トレーニングの内容は人それぞれです、あなたに合ったトレーニングメニューを作成しますので当院に通院中の患者様はお声掛けください。
あなたらしい生活を送れるよう、筋肉の機能を存分に発揮出来ることを願っております。