
マスクシンドローム

長引くコロナ禍により、マスク着用が習慣化されたことで3人に1人が体の不調を感じているという調査結果が出ています。
マスクの習慣的着用は私たちの生活にどんなリスクがあるのでしょうか?
「表情筋の衰え」「虫歯 歯周病」「口臭」「のどの乾燥」「頭がボーッとして集中力が無くなる」「肌荒れ」「気持ちの低下」等、これらは総称して「マスクシンドローム」と呼ばれています。
リスクを知れば対策もできます。
今回は表情筋の衰えからくる「顔のたるみ」、噛む力の低下が原因の「虫歯、歯周病、口臭」、舌の機能低下による「二重顎、喉の乾燥、集中力低下、肌荒れ、口呼吸、いびき、頭痛、口の渇き」の改善・予防に関する記事です。
※このページの記事は効果を保証するものではありません、歯や顎に違和感や痛みを感じる場合は運動を中止して医療機関を受診してください。
顔にも筋肉があるの?

顔にも筋肉があります。
マスクで隠される下あごの動きは、咀嚼筋(そしゃくきん)という噛むときに使う筋肉が主に使われます。
他にも顔の表情を作る表情筋、飲み込むときに使う舌の筋肉があります。
3種類の筋肉を動かして顔のたるみを改善させましょう。
口周りの筋肉をやわらかくする方法

マスクの下で硬く動きが悪くなった筋肉を活性化させます。
口を膨らませ口周りの口輪筋(こうりんきん)をやわらかくします。
歯磨き後のブクブクうがいの感覚で片側の頬に空気を入れます。3秒ずつ10回程度、交互に入れ替えてみましょう。
2セット目はリズミカルにポンポンと10回程度交互入れ替えてみます。
次に上唇と歯の間に空気を入れます、その空気を下唇と歯の間に移動させ交互に3秒ずつ10回程度入れ替えましょう。
2セット目はリズミカルにポンポンと10回程度交互に入れ替えます。
ポイントは力みすぎず正確に行うことです。
力が入りすぎると、シワの原因にもなるのでご注意ください。
初めは鏡を見て動きを確認しながら行うと良いでしょう。
顔のむくみや、ほうれい線改善、口角アップに効果的です。
口周りの筋肉が柔らかくなると、表情も和らぎます。
口角を上げて笑顔を作ろう

口周りを動かすことで顔の筋肉の約8割が動きます。
会話をしたり物を噛む動作はそれがけで顔の筋肉が活性化します。
マスク生活では表情が乏しくなりがちです。
表情筋を動かして表情を豊かにし、しわやたるみを改善させましょう。
表情が豊かになることによって気分も明るくなってきます。
鏡を見て口角を上げて笑顔を作ってください。
口角のやや上方を意識してイの発音で口角を上げて頬筋(きょうきん)を動かします。
鏡を見て確認しながら行います、初めは手や指で口角のやや上方を触れて誘導しながら行うのも良いでしょう。
次にウの発音で唇を尖らせてアヒル口になり口輪筋を刺激します。
呼吸を止めないで5秒くらいずつ交互に10回行ってください。
顔のたるみが改善され自然な本来の笑顔へ導くイメージで行います。
頑張りすぎて、目の周りやおでこにシワが出来ないように注意してください。
最近ガム噛んでますか?

マスク生活が始まり、ガムを嚙まなくなっていませんか?
マスク着用なので、歯の汚れや口臭などに気を配らなくなりがちですが、マスク着用の生活だからこそ噛むことがより重要になってきます。噛む筋肉の咀嚼筋が衰えると口周りがたるみ、ほうれい線やシワの原因になります。マスク生活では特に噛むことを意識してみください。
虫歯予防に効果があるキシリトールガムの場合は粒タイプなら2粒、板タイプなら1枚を用意します。
少し柔らかくなるまで自然に噛んでいただき運動開始です。
唇をかまないよう注意してください。
舌で右奥歯にガムを移動して10回噛みます、次に左奥歯にガムを舌で移動して10回噛みます。
前歯に移動させ10回噛みます。
続いて右奥歯と前歯の中間で犬歯の部分で10回、同じく左側で10回噛みます。
上記の噛み方を5分程度繰り返してみてください。
普段噛んでいないポイントは噛みづらいので、正確に噛めるようにすると崩れた体のバランスも整ってきます。
咀嚼(噛むこと)は唾液を分泌させ自浄作用や虫歯予防、歯周病予防、口臭予防にも効果的です。
徐々に大きく動かせるようにしますが、顎が疲れたり違和感が出るほど頑張りすぎないよう気を付けてください。
正しい姿勢で行うとより効果的です。
舌の筋肉を動かして二重顎を改善

舌の正しい位置は、自然な状態で舌の先が上顎の前歯の裏あたりに付いている状況を言います。
舌を大きく動かすと唾液の分泌、リンパ液の流れ促進にもつながります。
ここで紹介する舌回し運動の効果は二重顎、喉の乾燥、集中力低下、肌荒れ、口呼吸、いびき、頭痛、口の渇きの改善・予防の他、シワの予防、噛む力の向上、ほうれい線が目立たなくなる、快適な睡眠、脳の活性化、噛み合わせの悪い子供の改善法でも知られています。
舌回し運動
唇を閉じた状態で舌の先で外側の歯茎をなぞるように、丁寧に大きく右周りに5回まわします。次に左回りに5回行います。
慣れてきたら20回ほどを目安に回数を増やしてください。1日1~3回を習慣づけてください。

注意!動かしたら老ける表情筋

おでこの薄い筋肉は縦方向の走行で下にはすぐ骨があるため、おでこの筋肉を動かしすぎるとシワの原因になります。
おでこは顔の表情に大きくかかわる場所なので、眉毛を上げる動作などには気を付けてしわを定着させないようにしてください。
皮膚を下に下げる働きのある、口より下方の表情筋も動かしすぎると顔全体のバランスを崩す原因になります。
目じりや眉間もシワができやすい場所なので、スマフォの閲覧やパソコン作業で無意識にしかめ顔にならないよう注意してください。
普段から表情を豊かに

表情が貧しくなると気持ちまで暗くなります。
マスクがあってもなくても表情豊かに心を動かしましょう。
まとめ
どうでしたか?普段意識してない筋肉を動かすのは初めは抵抗があると思いますが、顔のたるみ改善だけでなく唾液分泌による免疫力の向上、口呼吸の改善、表情が豊かになり気分が明るくなるなどの相乗効果が期待できるため是非挑戦してみてください。
ポイントは適度にバランス良く、頑張りすぎない程度に継続することです。
健康であなたらしい日常を応援しています。
※このページの記事は効果を保証するものではありません、歯や顎に違和感や痛みを感じる場合は運動を中止して医療機関を受診してください。